この樹、何の樹〜?気になる樹・・・ 


その昔、家族みんなででそろって、日曜日には

テレビの前に座って、この日立のCMメロディを聴いて、映像を眺めていたと思う。



いまや大手の家電メーカー、パナソニック松下電器)やシャープも、ソニーなども

そろって、経営は困難で、深刻な赤字決算だと報道されています。

原因としては、多品種少量生産で、製品の短命化、生産工場のライン変更など

必死に対応しながらも、円高や工場被災など、

なにより、世間の価格破壊の打撃は大きいです。

そこであらためて、家電メーカーが、高度経済成長を率先して

きたとも言える象徴として、この曲を聞きなおしてみました。


■この樹〜、何の樹?気になる樹〜 「日立の樹」ウタ完全版


最近ではノスタルジックな映画が封切りになりました。

三丁目の夕日」っていったら、それに近いかもしれないけれど

けっして、裕福ではなく、両親ともに共働きで、頑張り者で、

小学生のころから、兄弟そろってカギっ子だった。

冷蔵庫、テレビ、クーラー、ステレオ・・・家電品が少しずつ

家庭のなかにも、増えていきました。

あの頃は、家電量販店なんてなかったから、近所の電気屋

おじさんが、ニコニコ笑顔で取り付けに来てくれていて。

付き合いのある、商店のおじさんは、ふだんはまた

子供にとって、優しいおじさんだったりもします。



世の中が、どんどん変わっていく

社会全体に勢いがあるのが、子供ながらにわかっていたようです。

会社の知り合いや近所の人も、よく自宅まで遊びに集まって

それはいつも、にぎやかな我が家でした。

(高校受験、大学受験のときも、相変わらずにぎやかで・・・)

「雑音がいろいろあるほうが、勉強は集中できるぞ!」とか

訳のわからないことを、オヤジは言っていた気がします。



学校の先生たちも、それぞれに個性があって、生徒たちに

一生懸命、指導して、怒ったり、笑ったり、ときに困ったりして

教室のなかにも、小学校全体に一体感があったんですよね。

地方の熊本でも、1学年に12組まであって、500人超えてましたね。

それが、6学年あるってことですから・・・3000人?信じらないです。

月曜日の朝には、運動場で全体朝礼に、整列して並んでいました。

あの団子状態は、新宿駅の朝の通勤ラッシュを連想しますーーーー!


そんな時代に生まれながらも、この今の世の中では、

何があって、何がそろっていれば「豊かな社会」って言うのでしょう。

モノがあふれ、情報があふれ、親しげな知人?が何百人も登録されていれば、

それ自体が ほんとうに豊かなことなのでしょうか。



子供たちの未来のために・・・考えてみると


「この樹、何の樹〜? 気になる 気になる!」

今となっては・・・・

「この社会、どんな社会〜? 気になる 気になる!」

(どこか、明らかに違うんでしょうね・・・)




この「日立の樹」のCM完全版の歌詞から引用してみるとーーーー♪



いつか、花しげって、幹が大きく育って

根を広げて、森になる日がくるのでしょうか

その日を その日をみんなで 待ちましょう。

夢見て 夢見て その日を待ちましょう・・・・




待っていても、何か変わるのでしょうか? それは無理でしょう。

この現代社会において、この「日立の樹」の歌をあらためて

聞いていると、どこか悲観的になってしまうのは、つらいところです。


だからここで、ただ座して待つわけにはいかないのです。

現状を改めて、未来をみて、それぞれ個人が、国民自らが動いていく時代

だろうと感じます。




そうして、本当の花が咲いて、大地に根を張り

大空に、枝葉を拡げる 大樹が育つように

森ができて、人々が幸せにに そこに集まれるように・・・



未来の世の中を創り上げていくのは、他人の誰かではなくて

自分たち「大人の責任」なのですから。