成果主義は、とても危険な香り・・・

毎年、この季節になると、雇用情勢や冬のボーナス相場など
耳につくことが増えてきます。。。そこで思うことがあって・・・

成果主義は、どんな影響を会社組織にもたらしているのか?

もう巷の大手企業では7割近くが、規模の違いはあっても
成果主義」評価制度を導入しているとのこと。

日本の風土にあうかどうか、深く検討することもなく
多くの企業の経営者は、人件費削減の正当化の手段として
導入していった。そもそも、成果主義評価は、教育育成の目的が
主眼であって、賃金抑制のための含意はないはず。

さらには、「相対評価制」との抱き合わせが、また悪影響を
もたらす。社員はなんとかして、自分のたてた目標をがむしゃらに
馬車馬のように目指して走り出す。
それを称して「活性化」というのだろうか?それが本当に「活力」
なんだろうか?
走っている後ろから、上司との間で握った「(ノルマ的)目標」を
指差して、焼け火鉢をお尻に当てられている状態・・・。

恐怖にかられて、ひとまず平均点の走りだけはしないと・・・と
皆が走っている姿をみて、経営幹部は「みな元気に頑張ってるな」
とご満悦で喜んでいるのかと思う。

でも、本来の成果を問われるべきは、経営幹部そのものです。
社員だけば、必死にがんばればいいと、対岸の見物では
どうしようもないことです。

  〜痛み分けをしない経営者には未来はない〜


追記事項:

 成果主義が効果的に運用されるための必要条件として

成果主義の本質を理解する上司と社員がいるか?
②会社の考え方とあなた自身があっているか?
③本当に会社の業種や組織風土と制度がマッチしているか?